tomored

となりのおじさんのおじさん

トモレッド

となりのおじさんのおじさん

 

ユンボで庭の土をとりたいな~って言う話から

隣のおじさんが格安でやってやるって

 

そんで来たのがその叔父にあたる78歳のおじい

そう、となりのおじさんの伯父さん。

 

その人がまた、元気なこと元気なこと。

 

「ゆん棒」をぶんぶん。巧みにこなし

今年一番であろう「夏日」の中

作業はあっという間に、進んでいく。

 

お弁当もしっかり食べてくれて

食後は、おじいが当時、小学校四年くらいの頃の、

戦争時代の話をしてくれた。それが、すごく心に響いた。

 

食べ物がなくなり、校庭のグラウンドがサツマイモ畑になり

でも、いつもおなかがすいていて、こっそり掘り起こし

小指くらいのサツマイモをひきぬいて洗いもせず、そのまま口に入れた話

 

帰り道に道に植えてある「なし」の実をこっそりもいで食べたのがばれて

翌日、先生に棒でひっぱたかれた話。

 

山のむこうから戦闘機が飛んできて、北の空へ飛んでいき、

その後、遠く大阪の方角の空が炎で真っ赤になった時の話

 

最新鋭の銃をもってパラシュートからおりてくる兵隊に

家庭のキッチンからフライパンや鍋をとりあげられてもなお、

学校の授業で、彼らが来たら、この竹やりで突きなさいって

竹やりで大きなわら人形をぶっさす練習をした話。

 

ラジオも新聞も常に「絶好調」「負けなし!」って報道される

ほんとはぜんぜん、そんな状態じゃないのに。

終戦のラジオまで、なんの疑いもなく、みんなそれを信じてたって話。

 

ひととおり話終えたら、お茶を飲み干し、

おじいはまたゆっくり確実にユンボにのり

五時の鐘が鳴るぎりぎりまで、作業をしてくれた

 

初夏のひるさがり

 

今に生きててよかった。

戦争はやっぱり嫌だって思った昼下がり

 

日々いっぱい、いろんなことを感じて

今をめいっぱい、生きていきたい。

そう思った瞬間でした。

 

旅はいよいよ明日から。

 

今日はいろいろ準備の日

すてきな出会いがありますように

 

 

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写真は昨日収穫した、たまねぎ

まもなく月光荘へ届けますから

きっと朝ごはんや晩ご飯やおつまみなどで

活躍してくれると思うので

ぜひ、食べにきて下さいね。

 

写真はおっきく見えるけど

かわいらしい、ちいさな玉ねぎです

 

では、また明日!

ともれっど

 

 

 

 


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