Tenko

宜蘭旅手帖・1

台湾 月光荘の日常 てんこ

いつもは、がじゅまるの下にいる私
最近は飛行機に乗ることが多い。
待ち時間を利用して、先日訪ねた宜蘭のことを紹介しましょうね。

月光荘ができたこともあり、ぽつぽつと行く人が増えてきた、宜蘭
台湾の北東部に位置する県です。
10年くらい前にトンネルが通ったので台北市内から、バスで小一時間くらい。

田園風景が広がり、友善農法と呼ばれる虫や鳥たちを敵とせず共存して米や野菜を育てる農業が盛んなところなんだとか。
そう聞いて、島根県雲南で自然農の米作りされている佐藤さんの田んぼに連れていってもらったときに、佐藤さんが虫やおたまじゃくしを指して「彼ら」と呼んだことを思い出した。

曇り空、青いトラックを運転してえいごが田圃や劉君の家に連れていってくれた。
有機栽培のことを、「友善」と言い換えた経緯をふんふんと聞く、漢字の意味は分かるけど日本語にはない「友善」と言う単語、中国語で「(友だち同士で)仲が良い」とか「隣付合い」って意味。

友だちにさ、食べさすのに見た目綺麗だけど虫も齧らないもの、たぶん作らないもんね。
友だちにさ、売るのに産地の違う米を混ぜて、まさか騙さないものね。

友だちにだと思うと善くするし、その循環が地域を善く保つということかな?
いい言葉だね。
えいごと私は、水を張られて鏡面のようになった田んぼの中の真っ直ぐに細い道を青い点となって移動しながら話した。

人はどこまでを「友だち」や「私たち」とみなすのか。
人数、共有点、国境、、どの辺りまでが限界なんだろう、、たった数ヶ月ですっかり宜蘭の景色に違和感なく馴染んだ友人の顔を見ながらそんなことを思っていました。

道路の脇には、逆三角形の標識「漫」と一文字ある。
スロウリーという意味だと運転しながら教えてくれる、えいご。

宜蘭には農業を志す若者を中心とした移住者があるという、それは何となく自然と藝術を好むような人々。
月光荘宜蘭にも、そうした近所の人たちが立ち寄ってくれて賑やかで暖かで楽しかった、きっとこれがここの日常なってゆくのだろうな。

漫島生活はまだしばらく続きます。
次回は桃園空港から宜蘭までの行き方を紹介しまーす!

さて、那覇に到着
これから二週間くらい母連れです。
母ははじめての動く道や飛行機が楽しいみたい。
私は家の外にいる母が珍しいので、楽しくなりそうな予感です。

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