Tenko

ムーンリングスの旅のこと

てんこ MOONRINGS

忘れないうちに書いておきます。
ムーンリングスの旅の話。

いつものみんなで那覇を出て、一緒にいれば面白くなると分かり切っている友人たちと合流して、行ったことなかった街へと車を走らせ、初めての人たちに出会いに行った。
5泊4日

ROUTE26 海に近い川の匂いの風に吹かれて気持ちのいい夕方から夜。
音と時間と揺れる灯りを潮風がゆっくりと掻き回してた。
暫くそこら辺に留まって漂ってそのうち 消えてしまうものが、満ちるようにして生まれてたから わくわくした。

朝起きたら、知らない人の家に泊まったようなあの感じがした。
ポツリポツリと起きてきて、少し話して、朝日の中それぞれに帰っていくあの感じ。堺ゲストハウスというところ。

よく晴れた光る海ばかりみて眩しくなっていたら淡路島を抜けていた。
山とトンネルが交互の高松道、棚田と陸橋。
松山に入ったらもう陽が傾いていた。
瀬戸内の穏やかな夕方の港、船の影。

今回の旅の目的地、道後温泉にある旅の宿 ふじ屋。
シーサーが会いたがった宿の主、あっちゃん。
道後の長閑で伸びやかな路地。
きめ細かなお湯と路面電車と燕と空豆。
空豆があちらこちらで売られていた。
それで龍神っぽい気配が空にあった。
春が蒸されたように薫るあのムズムズとする感じ。
音が溢れる旅。

最後に想い出深い奈良に泊まる。
そこに暮らしていた頃、思いもしなかった今の住所。
今、当たり前のように毎日一緒にいる人たちと歩く途中、何回も16才の私と擦れ違うので やめてよと思ったり、笑けてきたり。

那覇→堺→道後→奈良への旅でした。

場所が日替わりなので目覚めた瞬間、何処にいるのか分からなくなるのが楽しかった。

やっぱり、旅はいいな。
刺激が増えて感覚が冴える。
それが面白い。

空豆とえんどう豆と淡路島の玉ねぎと奈良のお茶を買って帰ってきました。
あと少しの間、旅の楽しみは続きます。

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